Launchkeyの鍵盤は、トランスポーズおよびオクターブの変更が可能です。またパート機能による演奏も行えます。パート機能を使用すると、鍵盤の分割またはレイヤー化が簡単に行え、複数のMIDIチャンネル・メッセージを送信可能になります。
電源投入直後のLaunchkey 61は、C3が中央のCとなるノート範囲C1 - C6で起動します(デフォルト)。
オクターブの範囲は、Octave -/+ ボタンで変更します。Launchkey 61のオクターブは-3~+3オクターブ間で切り替えることができます。
変更したオクターブをデフォルトの範囲にリセットするには、Octave -/+ボタンを同時に押します。
オクターブ範囲を変更すると、変更値(例:+1)と現在のキーボードのオクターブ範囲(例:C1 - C5)がディスプレイに一時的に表示されます。
一時的な画面表示に加え、Octaveボタンの点灯によっても現在のオクターブを確認できます。
オクターブが変更されていない場合、Octaveボタンは点灯しません。オクターブを上に変更するとOctave +ボタンが、オクターブを下に変更するとOctave -ボタンが点灯します。オクターブの変更値に応じて各ボタンの輝度が変化します。
MIDIノートの総数は128となっています。128は12で割り切れないため、一部のキーはMIDIノートの範囲外となります。MIDIノート範囲の上端または下端までオクターブを変更した場合、MIDIノート範囲外に位置する鍵盤は発音しません。
Launchkey 61の鍵盤を半音単位で上下にトランスポーズできます。トランスポーズの範囲は±12セミトーン(半音)です。
鍵盤のキーをトランスポーズするには、Shiftボタンを押しながらOctave -/+ ボタンを押します。Octave - ボタンを押すと半音下に、Octave + ボタンを押すと半音上にトランスポーズできます。
トランスポーズを変更すると、変更値と現在のキーボード範囲がディスプレイに一時的に表示されます。
Launchkey 61では、2種類のパートを利用できます。各パートに個別のMIDIチャンネルを設定でき、別々のMIDIチャンネルを同時に出力できます。MIDIチャンネルの設定は、 Settings メニューで行います。
2つのパートは個別に演奏することも、鍵盤上で分割することも、レイヤー化することもできます。
パートモードを有効にするには、Shiftボタンを押しながらフェーダーボタン6~9を操作します。Shiftを長押しする間、選択中のパートモードが明るい黄色に点灯し、それ以外のモードが薄い黄色に点灯します。
以下のパートモードを利用できます。
フェーダーボタン |
パートモード |
動作 |
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6 |
Part A |
鍵盤を演奏するとパートAのMIDIチャンネルが出力されます(デフォルトモード)。 |
7 |
Part B |
鍵盤を演奏するとパートBのMIDIチャンネルが出力されます。 |
8 |
Split |
スプリットポイント未満の鍵盤がパートA、スプリットポイント以上の鍵盤がパートBのMIDIチャンネルを出力します。 |
9 (Arm/Select) |
Layer |
ノートがレイヤー化され、パートAとパートBの両方のMIDIチャンネルが同時に出力されます。 |
ヒント
スプリット・パート・モードは、ベース楽器とリード楽器を同時に演奏する場合にとても便利な機能です。以下の様な場面で活用できます。
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低い鍵盤ではチェロ/ダブルベース、上のオクターブではバイオリンを左右の手でそれぞれ演奏。
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モノラルのベースシンセで低音を弾きながら、上のオクターブでポリフォニックのパッドサウンドを演奏。
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ベースギターのサンプルを左手で、ギターやピアノのサンプルを右手で演奏。
スプリットモードでは、パートBの一番低いノート(パートの分割点)を「スプリットポイント」と呼びます。パートのスプリットポイントを設定する手順は以下の通りです。
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Shiftボタンを長押し(またはダブルタップでラッチ)します。
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フェーダーボタン8(Split)を長押しします(パートモード:Split)。
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Shiftボタンとフェーダーボタン8を押しながら鍵盤を弾くと、分割点を選択できます。
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Shiftボタンとフェーダーボタン8を離すと、分割点が保存されます。
注記
ボタンを離すと、鍵盤がスプリットモードに切り替わります。
鍵盤を押すと、現在の分割点がディスプレイに表示されます。
注記
デフォルトのスプリットポイントは、C3です。スプリットポイントはパートBの一番低いノートとなります。