[…] ボタンを押すとFLkeyがナビゲーションモードに切り替わり、サンプルやプリセットをブラウズできます。ナビゲーションモードを有効にすると、下図の様にパッドが点灯します。4つのパッドがコンピュータのカーソルキーを模したレイアウトで上下左右に青く点灯します。
緑に点灯するパッドは、コンピュータのEnter↵キーと同様に機能します。青色のパッドはカーソルキーとして機能し、FL Studio内のプリセットやサンプル、ソフトウェアプラグインのブラウズに使用できます。またこれらのパッドは、その他の場面でもコンピュータのカーソルキーおよびEnterキーと同様に使用することができます。
ナビゲーションキー(青色のパッド)でブラウザ上のサンプルを選択し、Enterキー(緑色のパッド)でサンプルをChannel Rackにロードすることができます。
鍵盤またはパッド(インストゥルメントモード時)を演奏する際、選択したスケールのノートだけが発音されるモードです。Scaleボタンを押すとボタンが点灯し、Scaleモードが有効になります。
LCD画面にはアクティブなスケール(デフォルトはCマイナー)が表示されます。
スケールは、Scale設定で変更できます。Shiftボタンを押しながらScaleボタンを押すと、Scaleボタンが点滅し、Scale設定が有効になります。
ルート音を変更するには、ルートに設定したい鍵盤を押します(黒鍵はシャープ#で表記されます)。パッドでスケールの種類を選択します。以下の図は、Scale設定モード時の様子です。
下段のパッドが点灯し、スケールの選択を行えます。LCD画面に選択されたスケール名が表示されます。選択できるスケールは以下の通りです(パッドの左から右の順)。
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マイナー
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メジャー
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ドリアン
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ミクソリディアン
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フリュギア
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ハーモニックマイナー
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マイナーペンタトニック
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メジャーペンタトニック
スケール設定モードを解除するには、Scaleボタンまたはその他のボタンを押します。10秒以上操作が行われないとスケール設定モードが自動的に解除され、直前の状態に戻ります。
Octaveボタンを押すと、鍵盤のオクターブが1つずつ増減します。FL StudioではオクターブをC0〜C10の範囲で変更でき(その他のソフトウェアではC-2~G8)、Shiftボタンを押さえたままOctaveボタンを押すと、鍵盤を半音単位でトランスポーズできます。
オクターブを変更すると、LCD画面に現在のオクターブ値が5秒間表示されます。現在のオクターブ範囲はOctave +/- ボタンの明るさで確認でき、ボタンが明るく点灯するほどオクターブが移動されていることを示します。
Octaveの +/- ボタンを同時に押すと、オクターブがリセットされます。Shift ボタンを押しながらOctaveの+/- ボタンを同時に押すと、トランスポーズがリセットされます。
Shiftボタンを押しながらOctaveの + または - ボタンを押すと、鍵盤が半音単位でトランスポーズされます。このときLCD画面にトランスポーズ値が表示されます。
Fixed Chord(固定コード)モードを使うと、コードを指1本で演奏でき、他の鍵盤を押すことでコードのトランスポーズを簡単に行えます。コードを設定するには、Fixed Chord ボタンを押さえたまま、コードに追加したいノートの鍵盤で抑え、手を離します。これでコードが保存されます。
このときFLkeyは、コードの構成音の一番低いノートではなく、最初に入力されたノートをコードの「ルート音」として認識します。
たとえば、Fixed Chordボタンを押しながらC、E、Gの順に鍵盤を押し手を離します(Cメジャーコード)。FLkeyはこのコードをFixed Chord(固定コード)として記録します。Fixed Chordボタンから手を離すと設定が完了します。
これで、どの鍵盤を押してもメジャーコードが鳴るようになります。たとえば鍵盤でFを押すとFメジャーコード(下図参照)が演奏され、Abを押せばAbメジャーコードが演奏されます。
Note Repeatは、パッドを押すことでノート(特にドラムヒットで有効)を連続的にトリガーできる機能です。設定されたテンポに同期した様々なレートで演奏できます。
FLkeyをFL Studioに接続した場合、Note Repeat機能は再生状態に関わらず常にDAWのテンポに追従します。デフォルトではFL Studioのマスターシンク(MIDI Settings画面)が有効であるため、Note RepeatはFL Studioのグリッドのタイミングでトリガーされます。マスターシンクを無効にすると、パッドを押したタイミングでNote Repeatのトリガーが開始されます。
Note Repeatボタンを押すと、パッドがNote Repeatモードに切り替わります。デフォルトではFL StudioからFLkeyにMIDIクロックが送信されるため、Note RepeatはFL Studioのテンポに追従します。いずれかのパッドを押すと、設定されたレートとテンポでトリガーが繰り返されます。
Sequencerモードでは、パッドがシーケンサーの動作に割り当てられるため、Note Repeatは機能しません。
レートを変更するには、Shiftボタンを押しながら(またはダブルタップでラッチ)、Note Repeatボタンを押し、Note Repeat設定モードを有効にします。1/4、1/8、1/16、1/32、Tripletのテキストラベルが記載された鍵盤から、目的のレートの鍵盤を押します。Tripletは、選択中のレートを三連符でトリガーします。たとえば、レートが1/8のときにTripletを有効にすると、レートは1/8tとなります。
Note Repeatボタンを長押し、またはラッチした状態で、レートを変更しながらパッドを演奏することも可能です。Note Repeat設定をオンにするとNote Repeatボタンが点滅し、鍵盤でレートやタップテンポを設定できます。
Note Repeat設定モードでは、「Tap Tempo」と記載された鍵盤を繰り返し押すことで、テンポを設定できます。FL Studioでマスターシンクが有効(デフォルト設定)の場合は、LCD画面に「Tempo External」と表示され、タップテンポでDAWのテンポを変更できます。このときNote Repeatボタンは、テンポと同期して点滅します。